こんにちは、左右です。
少し前にダイビングに行ってきたんですけど、過去一ぐらい透明度も透視度もめちゃくちゃ悪くて水深下げても透視度50cmぐらいしかないダイビングしてきました。
透視度50cmっていうと自分の履いているフィンがぼんやりしか見えない、エントリーしてすぐに全員ロストするレベルの透視度です。
2~3mの透視度があれば、まぁまぁダイビングになるのですが、さすがに50cmクラスの透視度だとダイビング自体は全然楽しくはないです。
そんな日にダイビングが当たってしまった際のダイビングをどう遊ぶかはとっても難しいですが、こういうときほどスキル練習するチャンスでもあります。
しかし、注意点も多いので今日は透視度が悪い日のダイビングの遊び方について一緒に考えていきましょう。
透明度と透視度
ライセンスとるときに透明度と透視度の違いを習いますが、皆さん覚えていますか?
透明度は垂直方向で何メートル見えるか?(上から見てどのぐらいの深さまで見えるか?)
透視度は水平方向で何メートル見えるか?(今いる位置からどのぐらい遠くまで見えるか?)
でしたよね。
一般的な用語だと綺麗な海を透明度がいいみたいなこと言いますけど、ダイバーなら誰もが体験したことがあるエントリー直後は濁ってて視界悪いけど、水深を下げると視界が良くなることってありますよね。
透明度はあまりよくないけど、透視度が良くなる水深があるってことですね。時々こうやって復習しないと忘れちゃいますよね。
ロスト対策をしっかりしておきましょう
透視度が悪いとロストの可能性が高くなります。
50cmぐらいの透視度だと1mの距離でもロストするので、すぐそばにいても見失います。
その為の対策として、
1.ロストしないように密集する。
2.ロストしても慌てずに水深を保ち、むやみに動かずに全方位を探す。
3.合流手順を確認しておく。
4.自力で戻れるようにコンパスで方位を確認しておく。
5.パニックにならない・中止も検討する
ではそれぞれについて考えていきましょう。
ロストしないよう密集する
ちょっと離れただけで見えなくなってしまうので、なるべく密集して移動するしかありません。
ダイビングのテキストには1本のロープを全員が握った状態で移動するなんてものもありましたよね。
密集するとロストしにくくなるのですが、フィンでマスクけられてマスククリアしている間にロストするということもあるので、ポジション取りが大切です。
ロストしても水深を保って、むやみに動かない
ロストすると探し回りたくなりますが、水深を変えず、移動もせずに全方位を探すようにしましょう。
水深変えて透視度が良くなる場合は別ですが、どの水深でもだいたい濁っていて見えない状況だと、1mの水深の違いだけで見つけられなくなってしまいます。
探すときはバディと一緒に泳いでいた時と同じ水深を保ったまま、あまり移動せずに全方位を探すようにしましょう。
合流手順を確認しておく
一般的な合流手順は、1分間周囲を探して見つけられなければ浮上速度を守りながら、(ダイコンがピーピーならない程度)ゆっくりと浮上して、水面で合流するのが、合流手順です。
水面で合流したら、残圧確認してそこでダイビングを継続するか終了するかを判断するかと思います。
自力で戻れるようにコンパスで方位を確認しておく。
あまりないほうが良いですが、事前のブリーフィングで合流手順をしっかり話し合っていなかった場合、浮上しても合流できません。
船が航行する可能性がある海域の場合は、むやみに浮上するのは危険なので、合流手順に浮上して合流はしないこともあります。
その場合には自力でエントリーポイントまで戻るしかありません。
ボートなどが全く通らない海域であれば浮上して、そのまま陸の目印を見ながら水面移動で戻れるので、迷子が怖ければ大人しく水面移動のほうが良いかもしれません。
しかし、水面移動は波の影響を受けやすいので、方角がわかっているなら、波の影響が少ない-5mぐらいの水深を水中を移動していったほうが楽ですし、安全かなっと思います。
ボートなどが通る海域はむやみに水面に浮上すると危険なので、浮上するときはシグナルフロートをあげてから浮上してください。船にひかれてしまいます。
視界がものすごく悪い状況でシグナルフロート上げる場合は、その分難易度が上がるので本当に注意してフロートを上げましょう。
自分にフロートの紐が絡まっているのに気が付かずに空気をフロートに入れてしまったら、急浮上してしまいます。
ガイド付のファンダイビングでは各々が戻るというのはまずありませんが、最終的に一人でも戻れるぐらい今自分がどこにいるのか?は把握できていたほうが、安心できます。
その為に、エントリーしたらすぐにコンパスで戻る方角をいつも以上に水面で確認しておくこと、泳いでいる最中もどちら方向に泳いでいるのかを把握することが大切です。
透視度が悪いとナチュラルナビゲーションがほとんどできないので、地形・岩・サンゴなどの目印もよく見落とします。
頼れるのはコンパスと自分の方向感覚だけです。
パニックにならない・中止も検討する
透視度がかなり悪いとほぼ目隠しに近い状態でのダイビングになるので、視界が遮られて不安感が強くなる方はパニックになる前に中止しましょう。
特に経験本数が少ないと、視界が50cmというだけで相当恐怖感も強くて緊張します。その上ロストしたら、パニックにならないほうが不思議なぐらいです。
レジャーですからそこまで危険を冒すダイビングをする必要はありません。
自分のスキルレベルでは難しい海況の時は中止することも立派な判断です。
中性浮力を練習するには最適
私は透視度が悪いときはあまり動き回って迷子になっても危険ですし、生物とかもかなり見つけにくいので、狭い範囲でマクロ生物探して遊ぶか中性浮力などのスキル練習するかといった遊び方に切り替えちゃいます。
中性浮力がそこそことれている人にとっては、視界が悪いときの中性浮力の練習はとてもいい練習になります。
なぜなら、視覚情報がほとんどなくなるので、体の感覚だけで中性浮力が取れているのかを練習する良い機会だからです。
ドリフトダイビングなどで、ブルーウォーターの海域での安全停止中など、目印がほとんどない状態で水深管理をするのって意外と難しいです。
ピタッと止まれている方って、どうも体の感覚とダイコンが揃っているっぽいんですよね。
もちろん私は、目印なくなるとわけわからなくなって水深管理がうまくできなくなるので、安全停止中はガイドさんの周りをバタバタしてます。
一点だけ見つめて同じ水深で安全停止できるようになるというのが基本だとは思いますが、視覚情報がなくなるだけで、自分が浮いていっているのか、沈んでいっているのかよくわからなくなってホバーリングの難易度上がります。
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