フィンで水をとらえるってどういうこと?いまさら聞けないダイビングの基本

ダイビングスキル

こんにちは!西伊豆・獅子浜を拠点に活動している、練習専門ダイビングガイド『ボイヤンシー』の佐野です。

フィンワークの動画解説を見たり、イントラさんにアドバイスを求めたりすると、間違いなく「フィンで水をとらえて」とか「水を切っちゃってる」という言葉が出てきます。

水泳経験がある方は「水をとらえる」「水を切る」という感覚が分かるらしいのですが、私と同じように水泳未経験の方にとっては「水をとらえる、切るって何?」となってしまいますよね。

今回は、この「水をとらえる」「水を切る」という言葉がどういった時に使われるのか、基本的なフィンワークの仕組みについて解説していきたいと思います。

最初に結論から

「推進力を生む時は水をとらえ、予備動作では水を切る」

これがフィンワークの基本であり、効率よく進むためのコツです。

水をとらえる・切るはフィンのどの面を使うのか

フィンには「表裏(広い面)」と「側面(細い縁)」がありますよね。

  • 水をとらえる: フィンの表裏方向にしなるよう、面で水を押し出すように力を加えている状態。

  • 水を切る: フィンの側面(エッジ)方向を動かし、水の抵抗を逃がしている状態。

一番最初に習うフラッターキック(バタ足)などは、基本的には水をとらえた動きがメインになります。

しかし「あおり足」になってくると、水を切って予備動作(キックをする準備)を行い、推進力を生み出す瞬間だけ水をとらえる、という使い分けが必要になります。

水を切るべき予備動作のときに水をとらえてしまうと、せっかく生み出した推進力にブレーキをかけてしまうため、いくら力強く蹴っても進みません。

逆に、推進力を得たいキックの瞬間に水を切るような角度で蹴ってしまうと、今度は推進力自体が生み出されないため、まったく進まなくなります。

フィンワークを練習するときは、いま行っているのが「水を切る動作」なのか「水をとらえる動作」なのかを意識することが重要です。

実際のあおり足の動きを観察してみましょう

あおり足解説の記事でもご紹介した動画ですが、足首や股関節の角度を細かく変える様子を解説しています。

ダイビングのフィンワークは、関節の微妙な角度調節の組み合わせで成り立っています。

フィンの側面を使って抵抗をなくす「水を切る場面(予備動作)」と、フィンの表裏でしっかり進む「水をとらえる場面(推進力を得る動作)」の使い分けです。

例えば、最初の基本姿勢のときに足首の角度を90度にせず、つま先までピンと伸ばしてしまうと、強力なブレーキがかかります。

それどころか、膝を曲げてくる段階で後ろ方向へ進む力(バックしてしまう力)になってしまうことすらあります。

上級者になると、フィンを動かすときの表面積をコントロールすることで推進力を細かく調整し、狭い場所でも思い通りに動けるようになります。

まずは「フィンの表裏を使うのか、側面を使うのか」を意識して練習するだけで、フィンワークは劇的に向上します。

もちろんフラッターキックでも、脚を戻す(膝を曲げてくる)ときに足首を90度にしておいた方が、水の抵抗が少なく疲れにくいというメリットがあります。

「水をとらえるのか、水を切るのか」をぜひ考えながら練習してみてください。上達の速度が段違いに上がりますよ。

まとめ

フィンワークの動画やイントラさんの指導で使われる言葉の意味は、以下のように整理できます。

  • 水をとらえる: フィンの表裏を使うこと

  • 水を切る: フィンの側面を使うこと

「上手く水をとらえられていない」と言われたときは、動かす方向に対してフィンの向き(角度)が合っていない可能性があります。

どこの関節を使って角度を修正すればいいのかを意識すると、上達のスピードが一気に上がります。

ボイヤンシーでは、あなたのフィンワークの動画を撮影し、水をとらえるためにどこの関節の動きをどう変えればいいのかを分析する「スキルアップ・プラクティス」を開催しています。

正しいフィンワークを身につけて、水中をもっと自由に、もっと楽しく泳げるようになりましょう!